【WBCの伝説3】大谷翔平「泥だらけの胴上げ投手」へ!2023年WBC、14年ぶり世界一奪還の全軌跡

ヌートバーの献身と村上宗隆の復活劇

この第5回大会で注目された選手が、日本人の母を持ち、侍ジャパン入りしたラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)と村上宗隆(ヤクルト)だ。

ヌートバーは特にWBC前半戦で、日本のピンチを何度も救う大活躍を見せた。ミドルネームの「タツジ」から「たっちゃん」という愛称でも親しまれ、陽気なキャラクターで瞬く間に日本中の心をつかんだ。

ヒットを放った際に見せる“ペッパーミルパフォーマンス”はチーム内で大流行。ペッパーミル自体も、日本の調理器具専門店などで売り切れが続出した。

一方の村上は、準決勝のメキシコ戦で4打席目まで三振、三振、三振、三邪飛と打てる気配すらなかった“不振侍”だったが、1点を追う9回無死一、二塁の第5打席で起死回生のサヨナラ2点二塁打を放ち試合を決めた。

二走・大谷に続き吉田正尚(ボストン・レッドソックス)の代走で途中出場していた一走・周東佑京(ソフトバンク)が生還し、日本が劇的なサヨナラ勝ちで2009年の第2回大会以来、14年ぶりの決勝進出を果たした。

そして2026年、物語は第6章へと続く。

王者の誇りを持って、しかしかつての屈辱を忘れずに。2026年3月6日、侍たちは再び世界の中心へと歩み出す。

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