【閲覧注意】レジェンドメタルバンドの新作MVがYouTubeで“公開不可”に。3111人の犠牲を描いた問題作の真実

エクソダス

メタル史に名を刻むレジェンドバンド、エクソダスが、2026年3月の新譜発売に先駆けて公開した新曲『3111』のミュージックビデオ(MV)。しかし公開直後、YouTube側が“無修正版はガイドラインに抵触する”として公開不可の判断を下した。

単なる「過激演出」ではない。そこに映っていたのは、現代社会が忘れかけている“血塗られた現実”そのものだった。

1年で3111人が殺害された街。なぜ今この数字なのか

タイトルの「3111」は、メキシコ北部・シウダー・フアレスで2010年の1年間に殺害された犠牲者の数を指す。バンドの中心人物は、この数字を「麻薬戦争が生んだ地獄の象徴」と語る。

フアレスは近年、治安が改善傾向にある。2025年の殺人件数は約927件(暫定値)と、9年ぶりに1,000件を下回った。監視カメラの増設やギャングリーダーの移送などが奏功したとされる。

しかし、彼らがあえて15年以上前の“3111人”を掘り起こした理由は明白だ。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」――その“忘却”こそが、麻薬社会を再び肥大化させる。1日平均9人が殺害され、街が巨大な墓場と化したあの狂気は、決して過去の話ではない。形を変え、今も世界を侵食し続けている。

YouTubeが“公開不可”と判断した理由

YouTubeは無修正版の公開を認めず、年齢制限付きの編集版のみが視聴可能となった。理由は「暴力描写のリアリティがガイドラインの許容範囲を超えた」ためだ。

しかし、バンド側はこう反論する。

「ニュース映像の方がよほど残酷だ。なぜ音楽として表現すると“不適切”になるんだ?」

彼らが描いたのは、ショック目的の演出ではない。薬物が人間をどう壊し、街をどう崩壊させるのか。メンバー自身が仲間を薬物で失い、依存と闘ってきた“当事者”だからこそ描ける怒りだ。その“生々しさ”が、プラットフォームのフィルターに弾かれた。

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