広陵「暴力なし」認定の違和感と、日大三高「わいせつ動画」書類送検の戦慄──名門校ガバナンスの崩壊が露わにした現実

阪神甲子園球場(C)週刊実話Web

広島の名門・広陵高校野球部の元部員が暴行を訴えていた問題で、2026年2月16日、学校側が設置した第三者委員会は「暴行は認められない」とする報告書を公表した。

2025年夏の甲子園で「1回戦突破後の出場辞退」という異例の事態を招いた騒動は、組織側が「事実認定は困難」と結論づける形で一区切りを迎えた。

しかし、この結論を額面通りに受け取れない空気が世間に漂っている。同時期に露呈した別の名門校・日大三高(東京)を巡る刑事事件があまりに衝撃的であり、そこには“名門校特有の組織構造”が共通して見えるからだ。

広陵報告書の行間に浮かぶ「ガバナンスの欠陥」

広陵が公表した報告書を読み解くと、名門校のガバナンスがいかに脆弱だったかが浮かび上がる。

委員会は、元部員が訴えた計88件の被害申告について「裏付ける証拠が得られない」とした。一方で、学校側の対応には深刻な問題があったと明記している。

「いじめ防止委員会」は実質的に機能しておらず、指導者への聴き取りは大幅に遅れ、野球部内の暴力・暴言に関する広範な調査も行われていなかった。

これは、意図的な隠蔽というより、初動の遅れや記録の欠如が、事実を把握する機能そのものを弱体化させていたという構造的問題を示している。

第三者委員会が「野球部の閉鎖性」を公式に指摘した事実は、名門校の看板を守るあまり、校内のチェック機能が十分に働いていなかった可能性を示唆する。

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