【池袋・怪談ライブ】阿部洋佑×國澤一誠×富田安洋「恐界線vol.1」 「徹底的に怖がらせる」新感覚ホラーイベントの全貌

観客参加型心理戦「ウソつき怪談師」

映像怪談で理性を削られた観客を待っていたのは、「ウソつき怪談師」という参加型企画。
3人のうち1人だけが完全創作の嘘を語り、観客は拍手の大きさでそれを見破る。

誰を信じるか、何を根拠に判断するのか。怪談というジャンルそのものを疑うこの心理戦は、会場に強烈な一体感を生み出した。

「恐界線」の未来へ

イベント終了後、阿部氏は率直な反省を口にした。

「スタッフ不足や映像の見せ方など、改善点は多いと感じました」

しかし、それは次への意欲の裏返しでもある。

「次回は構成段階からさらに整理し、来場者にも、取材する側にも、より伝わるイベントにしていきたい」

怪談を“語る”だけでなく、“体験させる”エンターテインメントへ。「恐界線vol.1」が示したこの挑戦は、怪談ライブの新たな可能性を確かに切り拓いていた。