首都直下、南海トラフ…年末年始に警戒すべき巨大地震「全国警戒」

南海トラフ地震で富士山噴火のおそれ

「今回の地震で外野は大混乱です。XなどのSNSでは『人工地震』と主張する投稿生成AI(人工知能)が作り出したとみられる偽動画を拡散している。2024年1月の能登半島地震など、過去の災害時もSNS上のデマが社会問題となっており、気象庁と内閣府は『混乱を避けるため、拡散は絶対行わないで』と呼びかけている」(同)

酷い話である。サイエンスライターが、こう続ける。

「気象庁Xでは12月8日深夜に地震が起きた直後から“人工地震きた”“政府の陰謀を知ってしまった。拡散お願いします”などの投稿が出回った」

気象庁などは「何月何日に巨大地震が発生するといった地震の予知を政府が発表することはない」と警戒する。

では、こうしたニセのデマ情報に私たちははどう対応すればよいのか。

防災ジャーナリストの渡辺実氏がこう説明する。

「悪意のある人に、デマを出すなと言ってもなかなか難しい。結局、情報の正しさを判断する国民一人一人の力を蓄えていくしかない」

今は地震の活動期にある。10年以内には、南海トラフ地震、首都直下地震、千島、日本海溝地震が次々と日本に襲来する可能性は高い。

最後に地震学者の島村英紀氏が次のように語った。

「首都直下地震は、いつ発生しても不思議ではないといわれます。南海トラフ地震が起これば、300年沈黙を保ったままの富士山が噴火する恐れもある。それに加えて、千島海溝、日本海溝地震…。活動期は当分続くはずです」

日本列島は持ちこたえられるか。

「週刊実話」1月8・15日号より