トレンディエンジェルが明かすM-1優勝秘話と「韓国進出」の全貌

トレンディエンジェル(C)週刊実話Web
2015年の『M-1グランプリ』で、敗者復活枠から劇的な優勝を果たしたトレンディエンジェル。今年でコンビ結成20年を迎えたベテランコンビが、M-1優勝の舞台裏やハゲネタ誕生秘話、さらには今後の展望まで語り尽くす!

「賞レースに出るっていうのは“呼吸”なんでね」

──『M-1グランプリ』王者となったのが2015年。M-1が5年ぶりに復活した年だったので、かなり気合が入ったのでは?
斎藤司(以下、斎藤) 実は、僕らは『THE MANZAI』の方が合ってたんですよ。M-1ほどソリッドにネタの内容を見られる感じじゃないから。もうちょいポップっていうかね。こっちの方が「水が合ってる」なんて話をしていて、実際に結果もついてきた感じだったんです。

斎藤司(C)週刊実話Web
──'10年までに出場したM-1では、準決勝が最高位。一方でTHE MANZAIでは、'14年に準優勝されてますね(優勝は博多華丸・大吉)。
斎藤 M-1が復活すると聞いて「マジかよ!」とは思いましたよ。ただ、賞レースに出るっていうのは一応“呼吸”なんでね、芸人にとっては。

たかし 名言が出ました。
たかし(C)週刊実話Web
──頂きました。敗者復活枠からの優勝は、劇的でしたよね。
斎藤 元々キャラ的に、M-1のような厳かな大会で優勝するタイプじゃないんで。こだわり抜いた漫才というより、どうしてもふざけてる感じがあるので。

──当時、テレビの画面越しからでも、優勝しそうな空気が伝わってきたのを覚えています。
斎藤 やっぱりできることは、1つしかないんですよ。目の前の仏頂面した客を笑わせなきゃいけないっていうね。だから、スタイルが変わることもないんです。

たかし たまにいるよね。「客どんな感じ?」って言ってくるのが。あれ、あんまり意味が分かんない。

──良し悪しは別にして、お笑いが小難しくなってきた感じはありますよね。
斎藤 そうですね。もう方程式みたいになってきちゃって。それに関しては、たかしが言いたいことがあるんですよ。

たかし もう笑わないっすよ、申し訳ないですけど。1年目(の若手)とかNSC(吉本総合芸能学院)の生徒でもちゃんとしてる人が多いし、ルミネの舞台とか立ったら普通にウケるとは思うんです。でも、ハミ出ないんですよね。

斎藤 よくできてるなって、感じですね。例えば、サザンオールスターズの桑田佳祐さんって、オンリーワンじゃないですか。歌のうまさ、曲の良さだけじゃなくて、ハミ出るというのは、そういうところだと思うんです。SNSにも歌がうまい人はいるじゃないですか。でも、普通なんですよ。

──個性がない、と。
たかし つまんないとかじゃなく、「この漫才どうなっちゃうんだろう」みたいなワクワク感がないんです。

──ハミ出てる若手芸人はいませんか?
たかし ハミ出ると劇場で食えないんじゃないかな(笑)。でも、今は配信とかですごい稼ぐ人もいますからね。若手だとイチゴ(お笑いコンビ、NSC24期)は見ててワクワクしますよ。

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