プロ野球は永遠に不滅です! 球史に刻まれた新庄、落合、川藤ら“伝説の名言集”

代打の神様川藤が「銭はいらん!」

「オレが責任持つからムチャクチャほったれ!」(岡田彰布・2005年)
中日と阪神の首位攻防戦。阪神は9回裏に追いつかれてサヨナラのピンチを迎えた。ここでマウンドの久保田智之のもとに足を運んだ岡田監督がひと言。奮起した久保田は、主砲ウッズを三振に取るなど見違えるような投球を見せてチームの勝利を呼び寄せた。
試合後、中日の落合監督は「監督の差で負けた」とコメントしたという。

「お前がやめるなら俺も一緒にやめてやる」(衣笠祥雄・1979年)
伝説の江夏の21球。ピンチを迎える江夏豊の視線に、ブルペンで肩をつくりはじめる北別府学の姿が入った。
「ワシのことが信用できんのか」。憤慨する江夏のもとに、衣笠が近づき、「一緒にやめる」と励ました。この言葉で冷静さを取り戻した江夏は、見事にピンチを切り抜けて広島に日本一をもたらしている。

「好きなタイガースにいられるなら、銭はいらん!
月給が半分になってもいいから野球を続けさせてくれ」(川藤幸三・1983年)

阪神タイガースの元祖代打の神様・川藤は、1983年のオフ、球団に引退を勧められた。
しかし、それを川藤は一蹴し、「銭はいらんから続けさせてくれ」と頼み込み、最低保証額で契約を結んだ。
この話を聞いた上岡龍太郎らがカンパを集めたというエピソードなど、古きよきタイガースの文化を今に伝える名言の一つだ。

「あいつが捕れないなら、だれも捕れないさ」(落合博満・2004年)
2004年の日本シリーズ第1戦。守備の名手・英智は西武フェルナンデスのはなった平凡なフライをまさかの落球。このエラーをきっかけに失点し、中日は大事な初戦を落としてしまう。
試合後、この英智のミスについてコメントを求められた落合監督の言葉がこれ。落合流、最大級の賛辞である。

プロ野球選手たちの言霊後編】へ続く

週刊実話増刊『昭和テレビ 全員集合』より一部抜粋