「ゴジラ監督」への布石が大誤算…巨人解任・桑田真澄を中日がコーチ招聘へ

桑田の動向に読売グループは大慌て

桑田氏は巨人で活躍した後、大リーグへ渡り、2008年3月にパイレーツで現役引退。その後、早大や東大の大学院で野球理論の探究を続け、東大野球部で特別コーチも務めた。

それらが一段落ついた’21年、GMを兼任する原辰徳監督が一軍投手チーフコーチ補佐として巨人に呼び戻し、’23年にファーム総監督に。’24年からは二軍監督で有事に備えてきた。

だが、6歳下で国民的スターの松井氏が監督に就けば、巨人での行き場を失なう。そんな中、親会社がガチライバルの中日が、桑田氏のリクルートを水面下で模索していたという。

「ファームの本拠地ジャイアンツ球場に近い川崎市内に居を構える桑田氏だが、なぜか2週間に1度のペースで名古屋市内のヘアサロンに出向き、散髪している。立浪が桑田に紹介した店だそうで、密かに情報を交換していた可能性がある」

こんな背信的な情報をキャッチし、もっけの幸いと先手を打ったのが今回の巨人。懲戒免職の材料が…。

それを物語るように桑田氏の二軍監督退任に当たって巨人が打診したフロントポストは、外国人を調査する「国際部」。具体的に役職はなく、要は国際担当も兼ねる水野雄仁編成本部長の預かり。一般企業でも役所でもよくある解雇前の暫定的な異動人事に近い。

「プライドが高い桑田氏を本気で引き止めるなら、GM(現在不在)の要職を用意したはず。だが、それをしなかった。要は泣いて馬謖を斬った、ということでしょう」(巨人関係者)

その桑田氏が、意趣返しで退団して中日に走るとの情報が流れ、大慌てなのが読売グループだ。中日の投手力は一段と上がり、広いバンテリンドームを活かした新たな戦術も。さらに大きいのが都落ちする桑田氏への判官贔屓。ドラゴンズ人気は爆上がり確実だ。

そうなれば中部エリアで中日新聞としのぎを削る読売はゴジラ監督を担ぎ出さざるを得ない。“前門の虎”桑田氏こそ退けられた阿部監督も“後門の狼”ゴジラ起用にはなす術がない。