「ゴジラ監督」への布石が大誤算…巨人解任・桑田真澄を中日がコーチ招聘へ

読売ジャイアンツ公式サイトより

阿部巨人、大誤算か⁉ 巨人の二軍監督を今季限りで退任した桑田真澄氏(57)に、「中日が電光石火でコーチ招聘」の情報が…。その仕掛け人は、桑田氏と同じPL学園で2年後輩の中日前監督・立浪和義氏(56)。2004年の“落合竜の悪夢”が再び起こる⁉

すべては「松井監督」実現への序章

「巨人の内紛が、PL学園の先輩・桑田が後輩・立浪の無念を背負ってリベンジする“ドラゴンズ劇場”に変わるとは…」(巨人OBの解説者)

来季が3年契約の最終年となる阿部慎之助監督(46)。就任以来リーグ優勝、3位と上々の成績だが、次期監督の影がチラつくのか大ナタを振るった。前任の原辰徳監督から引き継いだコーチ陣の一掃、「昭和式スポ根野球」への転換だ。

V逸で二岡智宏ヘッドコーチに詰め腹を切らせ、駒田徳広三軍監督は解任。火の粉は桑田二軍監督にも及んだ。

今季の巨人二軍は、イースタン・リーグで2位西武に8ゲームもの大差を付け、2年ぶり29度目の優勝。泉口友汰や中山礼都、森田駿哉らを一軍に送り込み、桑田監督は一段と株を上げた。

これに危機感を覚えたのか、阿部監督は桑田氏のフロント(背広組)への配置換えを進言し、球団も「若手が育っていない」と了承。これにぶち切れた桑田氏がケツをまくって退団。これが今騒動のあらましだが、実際の舞台裏はさらに混沌としている。

巨人の場合、コーチおよびフロントスタッフの人事権は監督にはなく、吉村禎章CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)が握る。山口寿一オーナーの承認も必要。つまり、桑田解任を決めたのは球団トップということ。阿部監督は桑田氏を切るための道具に使われたとみられる。

背景にあるのが、6月に亡くなった長嶋茂雄氏の遺言。これにより、巨人監督は来オフに松井秀喜氏(51)へのバトン譲渡が濃厚になった。阿部監督は任期満了の退任としても、宙に浮くのがゴジラ政権の保険で、もう1人の監督候補だった桑田氏の処遇だという。

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