現在の文明は3度目だった!? 人類の歴史と謎を解く鍵「オーパーツ」

AIで生成したイメージ
近年、古代文明の定説が急速に変わり始めている。

4000~5000年前に建設されたと言われてきたピラミッドが、さらに過去から存在していた可能性が指摘されたり、「実は人類文明は過去に2度滅んでおり、現在の文明は3度目にあたる」との説が有力視されたり、その数は枚挙にいとまがない。

証拠のいったんともなっているのが、その時代にあるはずのない材料や高度な技術で作られた「オーパーツ」の存在だ。

これらは彫刻や壁画、建造物や多様な機器など多岐に及ぶが、人類文明の歴史と謎を解く鍵と見られている。

人類最古のアナログコンピュータ

1900年に、地中海にあるアンティキティラ島の沖合いで引き揚げられた、古代ギリシャ船の中から発見されたブロンズ製の歯車で、目盛りにはおよそ2000の文字が刻まれていた。

1958年にケンブリッジ大学の研究者によって復元された結果、複数の歯車を組み合わせた精巧な天体運動を示す機械であることが判明した。

製作されたのは、日本なら弥生時代にあたる紀元前150〜100年頃の古代ギリシャ時代。大小40の歯車があり、目盛りを動かすことで太陽、月、さらに惑星の運行までも算出できた天文学的なコンピュータとも呼べる代物だった。

今をもって誰が作ったのかわかっていないが、これと同レベルの精密機械が製作されるのは、およそ18世紀頃まで待たなければならなかった。