『ウマ娘』と地方競馬の聖地・笠松競馬は難解極まりない究極の草競馬場

先行馬有利も大波乱!

入場門脇には威風堂々のオグリキャップ像が風化もせずいなないている。思わず合掌。

競馬好きならご存知の通り、笠松競馬場の内馬場は個人所有地が残り、畑や墓地として活用されている。

ゴール板の彼方に見えるキャベツ畑や墓石。昔は田んぼで稲作もしていたが、今回は稲穂は見えず、猛暑のせいか農作業するバッチャンの影もなかった。ホームストレッチに面した吹きさらし観覧席も健在。この猛暑下ではかなりキツい自由席だ。

スタンド裏には懐かしの食堂長屋が昔のまま残り、これぞ地方競馬、この世界の果てにやって来たような風景こそ旅打ちの醍醐味だ。

近年、競走馬の擬人化ゲーム・アニメで有名な『ウマ娘プリティダービー』にオグリキャップが登場したせいで、旅打ちと無縁な若者も聖地巡礼にやってくるという。駅のあちこちにアニメキャラのビジュアル。

『ウマ娘』のオグリキャップ
ま、その辺はオッサンには関係ないが駅前に若者が群れていたのはそのためか。

さて、競馬場に到着したのが12時半。あまりに暑いので、今回もガラス張りの有料席500円を奮発した。

ちょうど第3R発走直前、エアコンの効いたガラガラの席で一息入れつつ、第4Rまで情勢研究。一周1100メートルの超小回り、ゴールまでの直線距離約200メートルという日本最小級のコースは普通、先行馬有利と考えていい。3Rまでもだいたい先行馬ワンツーで決着している。

スタンド裏の食堂・寿屋で草競馬場にふさわしいローカルな味の「どてうどん」650円をかっこみ、5Rからいよいよ馬券購入。予想紙◎の(3)は外して当地リーディングジョッキー渡邊竜也騎乗の(6)を頭に馬単(6)(2)、(6)(4)の2点勝負。
どてうどん
スタートで先行した(2)(6)が4角まで順調に逃げ、早くも的中「ごっつあんデス!」とほくそ笑んでいたら、直線で猛然と(3)が追い込みゴール前で2着が交代。

ええ~ッ、この短い直線で着が替わるってどういうこと? 鞍上は笠松の紅一点・深澤杏花チャン。女の子でも追い込み効くわけ?