高市早苗が石破・進次郎一派を根絶やしに 解散総選挙で“二刀流”戦略を画策

実状は“進むも地獄、退くも地獄”

石破氏は1年で途中辞任したため、高市氏の総裁任期は残りの2年間。果たして、麻生・高市氏周辺の思惑通りに事は運ぶのか。

「解散総選挙は党利党略だから自民党内はもちろん、野党も大義名分がないとして猛反発するでしょう。また、自民党総裁選で政治空白を作りながら、総選挙でまた、となると国民の理解も得られ難い。首相の伝家の宝刀である解散権を封じ込まれる事態も想定されます」(同)

仮に解散できないとなると、少数与党の宿命である野党との政策ごとの綱渡り政局が続く。

「高市氏は『首相になっても靖国参拝する』とかねがね述べてきた。それに対し、連立を組む公明党は反対の立場だ。米国同様、貿易比率が高い中国は、もし高市氏が靖国参拝したなら国交断絶も辞さないような強硬な姿勢を取ってくるのは必至だろう。
高市氏が参拝中止なら、今度は岩盤保守層が裏切られたとして高市離れが加速する。高市氏にとっては『進むも地獄、退くも地獄』のイバラの道が待ち受けている」(永田町消息筋)

そもそも、衆参で少数与党に陥ったのは自民党裏金議員による政治不信が大きい。高市政権で裏金議員をどれだけ重用するかも国民は凝視しており、「石破政権より舵取りはきつい」(同)とみられている。

10月末訪日予定のトランプ米大統領と高市氏はウマが合うのかも興味深い。

「週刊実話」10月23・30日号より