高市早苗が石破・進次郎一派を根絶やしに 解散総選挙で“二刀流”戦略を画策

「高市内閣総理大臣」がトレンド入り

さて、自民党総裁の椅子をゲットした高市氏の次の一手は何か。自民党長老が指摘する。

「まずは衆参とも少数与党なだけに、どこと連立を組むかが焦点になってくるだろう。すでに連立与党を組む公明党は別として、高市氏は日本維新の会、国民民主党との連立拡大を模索しているが、急ぐ様子をみせていない。
それよりも総裁就任前から早期の衆院解散には慎重姿勢だったが、それをひっくり返し一気に解散して自民党単独政権を取りにいくという麻生氏周辺の情報がある」

日本の憲政史上、女性初となる首相は「高市内閣総理大臣」がSNSなどでトレンド1位になり、まさに“高市祭”の様相を呈している。週が明けた6日の日経平均株価も高市効果で急伸した。

「麻生・高市陣営は解散総選挙なら『ご祝儀相場』も期待でき、十分勝算アリと読んでいる」(同)

7月の参院選では、自民党の岩盤であった保守層が参政党や国民民主党などに流れて惨敗した。

高市氏が政策方針に掲げる「ガソリン暫定税率の廃止」「診療・介護報酬の改定」「外国人対策の厳格化」「物価高対策として国債での大盤振る舞い」などで保守層回帰が見込め、鬼に金棒というわけだ。

「自民党役員人事で麻生派が重用されたのは、見逃せません。総裁選の論功行賞でしょうが、党要職は麻生派、旧安倍派、高市シンパで固めている。解散総選挙を睨み、公認も含め候補者を再度吟味するぞという姿勢が見え隠れします。
石破政権で裏金議員は公認を得られず、苦戦・落選を強いられた。禊ぎは済んだとして裏金議員救済の一方で、石破、小泉一派へ倍返し『根絶やし作戦』を虎視眈々と練っていると、もっぱらです」(全国紙政治担当記者)

つまり、高市政権は解散総選挙で党内はアンチ高市派一掃、党外は単独政権の“二刀流”戦略に打って出る可能性があるわけだ。