小泉進次郎の総裁選敗北で白紙に? 逆風の「横浜DeNA松井秀喜監督」構想

DeNAが横浜F・マリノス買収へ

DeNAが、日産が売りに出す横浜F・マリノスの株式を買い取り、将来的に「横浜D・マリノス」に名称を変更して傘下に。同社はプロバスケット(Bリーグ)の川崎ブレイブサンダース(旧東芝)を所有しており、マリノスが加われば、ビッグクラブが誕生する。

「それには、クラブ全体の顔となる国民的スターをベイスターズ監督に迎える必要がある。小泉政権が確実で、その流れで松井氏を招聘できる。そう判断したからこそ、三浦監督を解任したのです」(前出・経済団体首脳)

日産は家電販売店・ノジマやIT企業など、横浜にゆかりが深い複数の大手企業にマリノス売却を打診しているが、小泉氏が期待していたのはベイスターズを核としたスポーツ事業のコングロマリット(他業種間にまたがる巨大企業)。それが可能なのは横浜DeNA以外にない。

問題はJリーグ規則。DeNAは’21年にSC相模原(現J3、本拠地=相模原市、海老名市など)の経営権を獲得しており、公平性や健全性から2クラブ経営の承認は難しい。

しかし、“裏技”はある。マリノスと相模原が合併し、存続クラブをマリノスに。その上で日産スタジアムを本拠地、相模原のホーム・ギオンスタジアムを準本拠地とし、相模原で一定試合数を開催すれば解決する。

今回の「横浜DeNAのゴジラ招聘」は、小泉氏の思わぬ落選で「始まる前に終わった」感が拭えないが、チャンスはあった。

「小泉氏が文春砲を浴びた際に松井横浜監督構想を暗に示し、師匠の長嶋氏が歩めなかった道をつなぐゴジラの恩返しの話題にスピンすれば、逆風を変えられた」(スポーツ紙記者)

DeNAも諦めていない。昨年に続き、下克上で連続日本一になればゴジラ擁立の機運は高まる。クライマックスシリーズが楽しみだ。

「週刊実話」10月23・30日号より