小泉進次郎の総裁選敗北で白紙に? 逆風の「横浜DeNA松井秀喜監督」構想

ゴジラ招聘工作が思わぬ形で露呈

三浦大輔監督の後任はOBで元中日監督の谷繁元信氏、ヤクルトコーチ時代に村上宗隆を育てた石井琢朗野手コーチ、元監督のアレックス・ラミレス氏、待望論が根強い工藤公康、江川卓両氏などが噂される。

しかし、本社サイドでは43歳の無名コーチが浮上している。桑原義行二軍監督だ。

日大豊山高→日大から2004年のドラフト8巡目で横浜ベイスターズ(当時)に指名された外野手。現役時代は目立った実績がなく、’11年に引退して球団職員に。

人材開発・育成などの裏方に注力し、ハイパフォーマンス部長を経て今年から二軍監督兼投手コーディネーターに就いた。

「DeNAはコーチ人事、練習計画、補強方針に至るまで背広組のアナリストやコーディネーターが主導する特異な体制。そのエキスパートが桑原氏です。
退任を公表した三浦監督が翌日に向かったのがファームの本拠地・横須賀スタジアムの桑原氏の元。この一件を見ても、次期政権が浮かび出る」(DeNA担当記者)

ただ、桑原氏には「松井氏のダミー、招聘が不発に終わったり、長期戦に及んだ際の保険」と見るムキもあったが…。

今回のゴジラ招聘は、思わぬところから露呈した。

9月29日付けのスポーツ報知が「日産が横浜F・マリノス売却を検討」とスクープ。同日、今度はDeNAが「三浦監督が今季限りでの辞任」を南場智子オーナーのXで公表。「三浦監督から来季について辞意の申し出があり、球団としてこれを受理した」と。

この2つの出来事は、実は連動している。

上場企業の日産、DeNAは株価への影響を懸念し、固く口を閉ざすが、本誌が入手した情報はこうだ。