小泉進次郎の総裁選敗北で白紙に? 逆風の「横浜DeNA松井秀喜監督」構想

松井秀喜 (C)週刊実話Web
自民党総裁選の決選投票で小泉進次郎氏(44)が敗れ、地元の横浜DeNAベイスターズが揺れている。首相誕生を当てこみ、水面下で松井秀喜氏(51)の監督擁立が進んでいたからだ。故・長嶋茂雄氏の「幻の大洋監督」が再び…どうなる、師匠の夢をつなぐ「恩返し」⁉

横浜の「長嶋招聘」を松井秀喜が引き継ぐ

「進次郎さんの総裁選勝利に合わせて松井監督の招聘をぶち上げる手はずになっていた。大誤算です…」

10月4日の自民党総裁選の投開票を伝えるテレビ中継を真剣な表情で見守った、地元経済人のベイスターズ応援集会。高市早苗氏が当選した結果が流れると、「あー」と落胆する声が響いた。

松井秀喜氏(ヤンキースGM付特別アドバイザー)は巨人・阿部慎之助監督の最有力な後任候補であり、待望論もナンバーワン。常識では巨人以外の監督就任は考え難いが、DeNA陣営の調査では感触は良く、可能性は十分あるという。

「今年6月3日に死去された長嶋茂雄さん(享年89)への恩返しです」と分析する元長嶋番の記者が、こう続ける。

「第一次長嶋政権で巨人監督を解任された浪人時代、ミスターは横浜大洋(現DeNA)から複数回にわたり監督に招聘された。1981年のオフ~’84年にかけてです。
本人も接触を認め、ファンも期待したが、最終的に充電期間を置きたいと固辞。それを弟子の松井氏が引き継げば、未完の物語が完結する。これ以上の恩返しはない」

今年6月8日に都内で執り行われたミスターの告別式で松井氏は弔辞を読み、「私は長嶋茂雄から逃げられません。これからもそうです。それが私の幸せ」と感謝を伝えた。

式後、取材陣に今後を聞かれると、「監督が何を望んでいるか。自分が何を望んでいるか。自分の心の中で聞いてみて答えを出したい」「長嶋さんと生前に約束したこともありますので」と意味深に語った。

その約束が「横浜監督」だとしても、何ら不思議ではない。しかも小泉首相誕生なら、これ以上ないタイミングだった。

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