南果歩『ルール・オブ・リビング』は“一歩”踏み出す勇気をくれる映画

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【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第317回】『ルール・オブ・リビング』~“わたし”の生き方・再起動~
東京で暮らす49歳のキャリアウーマン・美久子(南果歩)のもとに、ある日、アメリカ人バックパッカーのヴィンセント(グレッグ・デール)が現れる。
娘の紹介で始まった3カ月間のルームシェア。言葉も通じず文化の違いから衝突を繰り返す中で、少しずつ心を開いていく。
一方、美久子は、東大卒でエリートの幼なじみ・光一(椎名桔平)と付き合っており、再婚にはいまだ踏み切れずにいる。誠実で安定した未来か、心の奥で静かに芽生え始めた感情の先に“本当の自分らしさ”を探していく。  

「家族を大切にするのは当たり前ですが人生はあなたのもの」

日本は4月がスタートですが、芸能界では10月も新しいクールの始まり!

私は秋が大好き。新しい挑戦や、おいしい食事と日本酒。そして映画界ではミニシアター系が盛り上がります。

今回の作品は女性が主人公ですが、南果歩さん演じる美久子のところに突然やって来るヴィンセント(グレッグ・デール)に自身を重ね合わせたり、美久子と奥様を重ねたりしても面白いのではないでしょうか。

年齢を重ね、ずっと家のことをやってきて…本当に私は、子育てを終えたお母さんたちにいつも大きな拍手を送ります。

時代とともに、やっと街では男性がベビーカーを押し、抱っこ紐で赤ちゃんを優しく抱いている姿を目にすることが多くなりました。

でも、数十年前は子育ては妻の担当。そして子育てが一段落しても、なかなか社会に戻れない女性がたくさんいた。

そりゃあ、やりたいことに向かっていく勇気も元気もなくなってますよね。

でもね、家族を大切にするのはもちろん当たり前ですが、最終的に人生はあなたのもの。新しい趣味と出会えれば、仕事もはかどります。

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