南果歩『ルール・オブ・リビング』は“一歩”踏み出す勇気をくれる映画

「私が日本に来たときに当たった壁、きっとグレッグも経験済みでしょう」

パートナーのいる方は、お互いをいたわり合ってますか? 私は日本の家庭に会話を増やした方がいいと思います。

この作品の主人公、美久子は姉の勧めで再婚を考えていますが、イマイチ踏み出せない。そうした中、美久子の娘が勝手に3カ月だけ外国人のバックパッカーをホームステイさせるミッションを与える!

言葉も分からなければ、今まで外国人との接点が全くないことに戸惑い、そんな生活のすべてから逃げ出したい美久子でしたが、だんだん“人生で何が大切なのか”に気付き始めます。

再婚を考えているエリートで幼なじみの光一の役を椎名桔平さんが演じ、ヴィンセントを演じるグレッグが脚本と監督を務めます。

私が日本に来たときに当たった壁、これはきっとグレッグも経験済みでしょう。

だからこそ、リアルでユーモアに溢れて、そして異なる文化が合わされば明るい未来が待っている!?

バリキャリとしてやってきた美久子は、家の中のルールを作って厳しくヴィンセントに押し付けます。

それぞれ、自分の生まれ育った環境を正解と思っている行動と発言をするので、かなり興味深い。

やりたいことがあるのに、その一歩がなかなか踏み出せない、あなたの背中を間違いなく押してくれますよ。

『ルール・オブ・リビング』~“わたし”の生き方・再起動~
監督・脚本:グレッグ・デール
出演:南果歩、グレッグ・デール、椎名桔平、河北麻友子、すみれ、ジェフリー・ロウ、ヴィナイ・ムルティ
配給・宣伝:株式会社バリオン
宣伝:HAPPY WOMAN(R)
宣伝協力:ギグリーボックス
2025年9月19日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

「週刊実話」9月25日号より

LiLiCo(リリコ)

映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。