金正恩総書記の後継者は女性? 北朝鮮が抱える取り巻き「女性だらけ」問題

ことわざ「雌鶏鳴くと国滅ぶ」

過去4回の訪中のうち3回連れ添った李雪主夫人の姿はなかった。

「北朝鮮の国営通信が北京に到着した際に配信した写真には、『1号列車(専用列車)』から降りた正恩氏の真後ろにジュエ氏が続いていました。
次に崔善姫外相。北朝鮮外務省は『党および政府の指導幹部が北京を訪問する国家元首に随行する』と明かしていますが、実妹の金与正党副部長も形式的な序列を飛び越え『指導幹部』の一員として随行しています。
列車が到着した北京駅には、中国共産党序列5位の蔡奇・党政治局常務委員と王毅外相らが出迎えています。恐らく、ジュエ氏は娘として紹介されたはずです」(北朝鮮ウォッチャー)

朝鮮半島には「雌鶏鳴くと国滅ぶ」という諺がある。正恩氏の父親である金正日総書記は、この諺を多く用いた。

正日氏の父・金日成国家主席の死後、その後妻である金聖愛との権力闘争を経験しているからだ。

主愛氏が北朝鮮国内で2022年11月18日に初めてお披露目されてから約3年になる。

今年からは外交の舞台にも登場し、7月11日には訪朝したロシアのラブロフ外相に紹介されている。

後継者の噂が絶えない娘を、あえて世界中が注目している国際舞台に登場させたのは、自身の後継者であることを国際社会に知らしめることに狙いがあるのは間違いない。