創価学会員も知らない「池田大作名誉会長の直系の孫」次期会長をめぐる地殻変動

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【創価学会「敗戦の夏」前編(2)】
一昨年11月、創価学会の池田大作名誉会長が亡くなってからというもの、支持する公明党は選挙で敗戦続き。党勢にも陰りが見え始めている。
水面下で何が起きているのか。学会内の地殻変動をジャーナリストの山田直樹氏がレポートする。前編は「池田家のいま」(前編 全3回の2回目。第1回を読む

長男・池田博正氏が「形式上」は最右翼

今夏の参院選で創価学会は基礎票を100万票程度減らす大敗北。これは流れであり、今回の参院選でのみ起きた現象ではない。とすれば、退潮を食い止める処方はあったはず。会員高齢化や若年層の学会型宗教離れは、他宗教でも起きている。

一方で宗教が政治に積極的に関与しているのは学会=公明党のみで、しかも、政策決定を進められる与党というポジション。学会が、公明党敗北の重大責任を負わなければ、信者はますます離反する。

池田氏の命日を控え、任期途中の原田会長が交代するには「残り任期でトップに立ち続けるのがマイナスである」という理由説明が必要不可欠である。

池田氏子息の抜擢は、すでに長男・博正氏が「ポスト会長候補」集団である8人の主任副会長に名を連ねており、形式上は最右翼。しかし、三男も含め、彼らが継ぐには年嵩が行き過ぎており、学会イノベーションにそぐわない。

加えて、子息2人の肩書は確認できただけでは変化なし。そればかりか機関紙・聖教新聞で検索をかけても三男の記事はゼロだし、長男もほとんどない。

廃止決定の創価女子短大入学式に臨席したという記事もあるが、聖教新聞名物(?)幹部座談会にも名がない。

そして、これが何より決定的なのは、この兄弟には子供がいないのだ。池田家は、ここで途絶えるのだろうか。