創価学会「敗戦の夏」池田大作名誉会長の逝去から間もなく2年“池田家のいま”

創価学会の公式サイトより
【創価学会「敗戦の夏」前編(1)】
一昨年11月、創価学会の池田大作名誉会長が亡くなってからというもの、支持する公明党は選挙で敗戦続き。党勢にも陰りが見え始めている。
水面下で何が起きているのか。学会内の地殻変動をジャーナリストの山田直樹氏がレポートする。前編は「池田家のいま」(前編 全3回の1回目)

参院選で100万票減の公明党

参院選で公明党が敗北した翌日の7月21日、創価学会脱会者や著名ジャーナリストには、こんな電話質問が浴びせられた。

「公明党や創価学会は、今後どうなるのでしょうか。何か打開策はないものでしょうか」

質問の主は、学会大幹部とだけ言っておこう。中堅、末端幹部まで含めれば、この種の「質問攻め」はそれこそ日本中で飛び交っていたに違いない。

もちろん、大幹部のそれは学会お得意の組織的探りかもしれないが、筆者が確認しただけでも相当数に上る。

参院選で100万もの票を減らし、せっかく自民党から譲ってもらっている選挙区でも過去最少の4議席。その体たらくは周知のことだが、忘れ去られている部分がある。池田家の動静だ。

あと3カ月弱で池田大作・創価学会名誉会長逝去(2023年11月15日)から2年を迎える。

「カリスマなき創価学会云々」と大騒ぎしたメディアなどは、池田氏逝去前と逝去後の衆院選、都議選、参院選大敗の局面で、またぞろその分析を蒸し返すが、果たして、それは正しいのだろうか?

多くのウォッチャーは創価学会といえば世襲と決めつけ、池田氏が生前から準備し息子たちを将来嘱望される要職に就けてきたと解説してきた。

しかし、そのほとんどは以下の事実を見逃しているのである。

【関連】創価学会・池田大作名誉会長亡き後〜公明党と創価学会の近未来とは/ジャーナリスト・山田直樹 ほか