社会

東京・秋葉原の暗部…“偽装メイドカフェ”度を超えた親密接待で摘発

(画像)PhotoUG / shutterstock

去る5月24日、東京・秋葉原でメイドカフェに見せかけ、無許可で〝接待営業〟を続けてきた飲食店が摘発され、実質的な経営者の前田昌毅容疑者(47)と会計責任者の吉川翔悟容疑者(39)が風営法違反の疑いで逮捕された。

これに先立って警視庁は、秋葉原での違法営業が目に余るとして、同庁生活安全特別捜査隊、少年育成課、万世橋署、三田署、麻布署、東京湾岸署で構成される共同捜査本部を設置。5月18日から強制捜査に乗り出し、千代田区外神田にある『カフェ・ラシェール』『フルール』『コスプリ』『ミルクホリック』『ロジーナ』の5店舗を摘発した。

「これらの店舗は風俗店営業の許可を取らないまま、女性従業員が男性客に対して接待、遊興、飲食を行った疑いが持たれています。風営法での決まりを守らず午後5時から翌日早朝まで営業を続け、1本200円程度の炭酸飲料を3000円から7000円で販売していました」(捜査関係者)

欲しがる者と与える者がいる限り…

この捜査でグループの経営陣の一員、川上洋介容疑者(47)と女性店長5人も逮捕されている。

前田容疑者はもともとモデル派遣会社を経営していたが、東京・池袋で「JK散歩」のビジネスを成功させて、大きな話題を呼んだ人物だ。

これは女子高生をアルバイトで雇い、男性の話し相手をさせるものだが、少女を風俗の世界へ誘い込むものとして警察の厳しい監視下に置かれ、営業が難しくなった。その後、秋葉原へ移動し、メイドカフェに似た飲食店を経営していた。

メイドカフェは16~18歳の女の子が給仕するだけだが、それでは飽き足らず、最近ではガールズバー同様の接待をする店が増えた。そればかりか、簡易マッサージ(4000円)や性的サービス(1万3000円)を受けられる野放図な店まで出現しているという。

欲しがる者と与える者がいる限り、イタチごっこは続く…。

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