“オールドメディアで世界を目指す”カルロス矢吹が狂おしいほど嫉妬した『新しい学校のリーダーズ』LA公演

カルロス矢吹 (C)週刊実話Web
村瀬秀信氏による人気連載「死ぬ前までにやっておくべきこと」、今回はカルロス矢吹のインタビュー(下)をお届けする。ライター、編集者、お笑いをはじめとする各種イベントプロデューサーなど多数の肩書を持つ彼は、一昔前にはたくさんいた“あやしく”“おもしろい大人”の代表格なのである。

「僕の一番の重心は出版なんです」

北にスタジアムグルメに困った野球チームがあれば、行って相談に乗ってあげ、南に中日ドラゴンズに来日して寂しい思いをしている野球選手の恋人あらば、行って話を聞いてやる。

どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんなうっすらとカスってる。趣味を仕事にしすぎて趣味をなくした大人、カルロス矢吹。

しかし、一見ベネズエラの若大将のように浮ついて見える彼が本当にやりたいことは“本を書く”というオワコンで、オールドメディアで末法思想な古典手法だ。

「僕はいろんなことやってるんですよ。ラジオもテレビも作家もやれば、出演の方もする。あとは広告の仕事なんかもやるんですが、ほとんどの仕事は出版よりもお金はいいんですね。
だけど、僕の一番の重心は出版なんです。本を出しているからラジオにも呼ばれるし、そのラジオが切っ掛けでオイシックスにも声を掛けていただいている。僕のすべての仕事は本を書いて生まれたものです。
本を書くためには、常に新しいものにアンテナを張っていなければいけないですし、『今、何やってるの?』と聞かれても新しいものが提示できるように、文章を書く仕事は絶やさないようにしていたいんですね」

現在まで著作は14冊。児童書から北朝鮮まで、ジャンルは見事なまでにバラバラ。であるが故に「カルロス矢吹」とは、複数人によるプロジェクトのチーム名ではないかと疑われたこともある。

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