“オールドメディアで世界を目指す”カルロス矢吹が狂おしいほど嫉妬した『新しい学校のリーダーズ』LA公演

「僕は“ひとり楽天”ぐらいにはなりたい」

カルロス矢吹 (C)週刊実話Web
そんな一個人の興味の範疇を超えた一貫性のなさは、カルロスの武器であるという。

「言ってしまえば、みんな中途半端なのかもしれないんですよ。広く浅く、物事に興味は持つけど、専門の研究家みたいにマニアックに突き詰めるようなことはしない。
ボクシングで名を上げたいわけでもないし、芸人さんを集めたライブを主宰してお金を儲けたいわけでもない。自分が興味ある物事を覗き見たいだけなんですよね。
大事なことは楽しむこと。好きなことだからお金はいらないというわけじゃない。お金がない仕事はいくら好きな仕事でも我に返るときがあるじゃないですか。それがあると楽しくはないですよね。
自分も心から楽しんで、あとは他人から見て楽しそうなことをやっているように見えること。
僕が小学生だった1990年代中ごろってテレビ点けたら、そういう楽しそうな大人がたくさんいたじゃないですか。かつてみうらじゅんさんは“ひとり電通”と自分のことを言いましたが、僕は“ひとり楽天”ぐらいにはなりたいですよね」

そんなカルロスが今、最も楽しいことが育児なのだとか。「多分、俺より育児をやっているパパはいないんじゃないかと言えるぐらい参加しています」と話すだけあって、幼稚園の卒業アルバムをプロデュースしたり、送迎をやったりと、子どもとの時間を最優先にしているという。

「これはね、絶対にいつか親なんて子どもにとっては用済みになるんだから、一緒にいられる今の時間を思い切り楽しみたいんです。
僕は死ぬまでに100冊の本を出したいんですけど、育児をしていなかったら間違いなく現時点で30冊は出していますからね。子どもとの時間はそれ以上の価値があるということです」

出版不況で昨年出せていた本も、今年になって出せなくなっているぐらい、出版界の状況は逼迫している。