ポスト石破を巡る高市早苗vs小泉進次郎が熾烈化“国民不在”の権力闘争に突入

参政党の躍進と高市早苗氏の立場

全国紙政治部記者の話。

「高市氏は参院選の最中に行った応援演説で『私なりに腹を括った。もう1回、自民党の背骨を入れ直す。そのために戦う』と語り、次期総裁選への意欲を示したと受け取られた。
党内からは『選挙期間中に言うことではない』と冷ややかな声が上がった。主流派への返り咲きを狙う麻生氏は高市氏に対し、慎重に発言するよう注意したようです」

高市氏は安倍晋三元首相亡き後、リベラル化した自民に失望して離れていった岩盤保守層を取り戻したい考えだ。

岩盤保守層は参政党にどっと流れ、同党は参院選で大躍進した。

参政は自民にとって脅威であり、参政を潰すには高市氏を総理・総裁にするしかないという声は自民内に根強い。

同じくポスト石破を狙う小林鷹之元経済安保担当相も高市氏と政治理念は似ているが、経験不足もあり、支持は広がりそうにない。

もっとも、少数与党では首相指名選挙で自民総裁が首相になれる保証はない。

そこで「麻生氏はこれまでパイプをつないできた国民民主党の玉木雄一郎代表を首相に担ぎ上げることも考えている」(麻生氏周辺)という。

自民党滅亡の序曲(2)】へ続く

「週刊実話」8月14日号より