ポスト石破を巡る高市早苗vs小泉進次郎が熾烈化“国民不在”の権力闘争に突入

高市早苗 (C)週刊実話Web
【自民党滅亡の序曲(1)】
参院選で大惨敗を喫し、衆参両院で与党過半数割れという異例の事態を招いた石破茂首相。民意が石破氏に「NO」を突き付けたにもかかわらず、居座り続けるのは驚くばかりだが、退陣は時間の問題だ。
自民党内はポスト石破に向け動き出している。高市早苗前経済安全保障担当相と小泉進次郎農相の争いが軸になりそうだ。そこに麻生太郎党最高顧問、菅義偉副総裁の思惑も絡み、国民不在の権力闘争に突入――。(全2回中の1回目)

石破茂首相が退陣を完全否定

石破首相は参院選(7月20日投開票)で与党が過半数割れしても、日米関税交渉を理由に延命を図る算段だった。

ところが、参院選投開票の翌々日の22日(現地時間)に急転直下、日米で合意に達し、延命の大義はなくなってしまった。

読売新聞や毎日新聞が「石破首相退陣へ」と打ち、日経新聞や産経新聞が「退陣不可避」と報じたのはこのためだ。

だが、居座りを図ろうとしていた石破首相はこの報道に激怒。

麻生、菅、岸田文雄前首相の首相経験者3人と会談した後、記者団に「私の出処進退につきましては、一切話は出ておりません。一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは、一度もございません」と退陣を全面否定した。

それでも流れは止まらない。4者会談が終わると、高市氏は麻生氏の国会内の事務所を訪ね、総裁選について意見を交わした。

麻生氏は昨年の自民総裁選の決選投票で高市氏に入れており、高市氏にとって麻生氏は後ろ盾だ。