カルロス矢吹とは何者なのか? 肩書渋滞の“謎の大人”が明かす座右の銘3つ

カルロス矢吹 (C)週刊実話Web
村瀬秀信氏による人気連載「死ぬ前までにやっておくべきこと」、今回はカルロス矢吹のインタビュー(上)をお届けする。ライター、編集者、お笑いをはじめとする各種イベントプロデューサーなど多数の肩書を持つ彼は、一昔前にはたくさんいた“あやしく”“おもしろい大人”の代表格なのである。

只物ではない“謎の大人”の空気

世の中には、「この人、何をして生きているんだろう」とアタマを悩ませてしまう人がたまにいる。

どこにでも顔を出すのに、本職は何をやっているのか分からない。どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知っている。やたら楽しそうで、気が利いて、友達がいっぱいいて、博識でありながら、それでも一体何者かまったく分からない人。

「何をやっているのか分からないけど、楽しそうなことをやっている大人って、ひと昔前にはたくさんいたじゃないですか。
学者さんとか、音楽ライターさんみたいに専門的なことを難しく伝えるんじゃなくて、マニアックなことでも、素人に分かりやすく噛み砕いて教えてくれる。
そういう人たちを先生にしてきたようなところはありますね」

バラの園に囲まれた東京・大塚の駅前に現れた彼は、その日もアーセナルの派手なサッカーシャツに香港人がつけてそうな丸いサングラスにサンダル短パンと、只物ではない“謎の大人”の空気をまきちらしていた。

彼の名は、カルロス矢吹。本名不明。カタカナ+漢字の名前は、だいたいが詐欺師であると誰かが言ったが、カルロスの実態はそれこそ謎に包まれている。

ライター、編集者、イベントプロデューサー。「日本ボクシングコミッション試合役員」にして「オイシックス新潟アルビレックスBCアンバサダー」。上田航平、吉住、ラブレターズなどお笑い芸人のシカゴ公演『TokyoSketchers』の事務員を努めつつ、女子プロレスラーのドキュメンタリーを制作し、ルチャドール(メキシコのプロレスラー)になるためにメキシコで修業したこともある宮崎生まれの名古屋育ち。

英語とスペイン語を駆使しながら、大学時代から世界のポップカルチャーを発信し、今では日本のスタジアムグルメを解説してくれる中日ドラゴンズファンである。

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