メンズエステで「美人局」被害が爆増中“グレーゾーン”に付け込んだ巧妙な手口

性風俗の“グレーゾーン”に付け込み脅迫

メンエスでは、女性セラピストがオイルマッサージを施術するのが基本サービスで、男性側のボディータッチがほとんどの店で禁止されている。

性的サービスは提供していない建前で営業しているが、実際はかなりきわどい施術をしており、曖昧な“グレーゾーン”を利用した美人局が増加しているというのだ。

「メンエスでは女性セラピストが性的なサービスを匂わせて施術するため、軽いボディータッチぐらいなら許容してくれたり、軽く注意されて済むことがほとんどです。
だが、悪徳メンズエステでは、すぐに強面のスタッフが『ルール違反だ』『セラピストが嫌がっている』などと飛んできて、“罰金”名目で数万円~数十万円を要求してくるのです。
事前に誓約書にサインしてるわけですし、非があるのは客側。気の弱い方でお金に余裕がある方だと、トラブルを嫌がってすぐに払ってしまうんですよ」(元メンズエステ経営者)

2024年11月には、実際にこうした手口で現金を脅し取った男女9人が警視庁に逮捕された。

また、警察庁のデータによると、メンエス絡みの被害相談は、2023年は都内で1件だったのに対し、2024年は170件以上と激増しているのだ。

後編では、巧妙になった美人局の手口を、被害に遭った40代男性の証言を基に解説しよう。

美人局のヤバすぎる最新手口・後編】へ続く