メンズエステで「美人局」被害が爆増中“グレーゾーン”に付け込んだ巧妙な手口

AIで生成したイメージ
【美人局のヤバすぎる最新手口】
近年、出会い系サイトやマッチングアプリの普及によって、異性と簡単につながれる時代となった。その一方で、恋愛感情に付け込み、男女間のトラブルを装って金品を脅し取る“美人局(つつもたせ)”の被害が全国的に深刻化している。(全2回の1回目)

名古屋で組織的な美人局が摘発!

2025年6月27日、名古屋市のホテルで男性の遺体が発見された事件で、逮捕された20代の男が、強盗致死罪で起訴された。

起訴状によると、男は共犯である知人の女とともに男性をホテルへ誘導し、「俺の妹に何してんだ」などと因縁をつけて脅迫。抵抗されたため、首を絞めて殺害し、現金やバッグなど計12万8000円相当を奪ったとされる。

この事件では、他にも知人の女(強盗殺人容疑)と指示役の男(恐喝容疑)も逮捕され、まさに“組織的な美人局”として大きな波紋を呼んだ。

法律事務所関係者はこう語る。

「これは氷山の一角にすぎません。実際、美人局の相談件数は爆発的に増えています。ただ、多くの被害者が『不倫や買春を公にしたくない』と被害届を出さないため、実態は明るみに出づらいのです」

なぜ美人局が増えているのか。

「1つはマッチングアプリの普及です。異性と出会いやすくなった反面、美人局グループがターゲットを探しやすくなったともいえます。
2つ目はパパ活文化の浸透。これにより素人売春のハードルが下がり、いまでは普通の女子大生やOLが体を売っています。
男性側も性風俗と同じ感覚で買春しており、中には大手企業勤務など社会的地位の高い男性も少なくないため、ターゲットになりやすい」(同)

反社会的勢力や犯罪グループから見ると「社会的立場を失いたくない男性」は格好の“カモ”に映るのだ。

美人局は女性がターゲットをラブホテルや自室に誘い込むと、共犯者の男性が乱入し、不倫や浮気などを理由に金銭を要求するのが定番手口。

性風俗店で美人局が行われることもあり、近年は好事家たちから人気を博しているメンズエステ(メンエス)での被害が増えているという。