【参院選選挙】山尾志桜里、蓮舫、梅村みずほ…党の裏切りに恨み骨髄の女傑たち

山尾しおり(戸籍名:菅野志桜里)公式ウェブサイトより
7月20日投開票の参院選は佳境に入り、各候補者による舌戦は熱を帯びている。中でも、女性候補3人の気合の入れようはハンパない。
国民民主党を離党した無所属の山尾志桜里元衆院議員、日本維新の会から参政党に移った梅村みずほ参院議員、立憲民主党の蓮舫元参院議員だ。
3人は党内で嫌われ、山尾、梅村両氏は党を出て行った。蓮舫氏はさながら東京都知事選のリベンジマッチといったところか。女傑3人の乱から目が離せない。 

狙いは政治理念そっちのけの“国民民主潰し”か

「無所属での第一声は予想外でした。中道の政治を諦めることがどうしてもできませんでした」

参院選比例代表への国民民主からの出馬が内定しながらも、取り消されるという憂き目に遭った山尾志桜里氏。公示日の7月3日には東京・武蔵野市のJR吉祥寺駅前でこう訴えた。

W不倫疑惑に対する説明責任を果たさないまま出馬を強行しようとしたことに、党内外から反発を招いたのは周知の事実だ。

結局、山尾氏は離党したが、まさかの東京選挙区(7議席)からの出馬に党内は呆れている。

もちろん、波紋を呼ぶことを分かっておきながら山尾氏を擁立した玉木雄一郎代表の責任は免れないが、国民民主関係者はこう語る。

「無所属で、しかも東京選挙区から出馬するとは思っていませんでした。山尾氏は衆院議員時代に愛知7区から出馬していて、東京を地盤としていたわけではありません。
今回、我が党は東京選挙区に元NHKアナウンサーの牛田茉友氏を含め、2人擁立しています。党への恨み、当てつけとしか思えませんね」

「中道の政治を諦められなかった」山尾氏が2020年に国民民主の憲法調査会長としてまとめた憲法改正の論点整理には、皇位継承について「女性天皇を認めるか、さらに進んで、女系天皇まで認めるかについて、検討する必要がある」と書いてある。

同性カップルについては「社会情勢に鑑みれば、もはや婚姻を男女間に限る必然性があるとは言い難く…」と記している。外国人の地方参政権についても検討の俎上に載せる考えだ。

「日中韓の共通歴史教科書作り」も求めており、山尾氏の政治理念は「中道」どころか実に「左」がかったものなのである。

中道政治の実現というのは後付けの理由と言えなくもない。政治理念そっちのけの国民民主潰しが狙いとみられてもやむを得まい。