【参院選選挙】山尾志桜里、蓮舫、梅村みずほ…党の裏切りに恨み骨髄の女傑たち

梅村みずほ氏は維新に三くだり半を突き付けて移籍

党内で衝突を起こし離党した上で、参院選に出馬したという点では元フリーアナの梅村氏も同じ。山尾氏と違うのは梅村氏が現職であることだ。

梅村氏は6年前の参院選で大阪選挙区から日本維新の会公認として出馬し、トップ当選している。にもかかわらず、再選出馬するにあたり、候補者を決める予備選が行われたのだ。

予備選の結果、選ばれたのは元大阪市議の岡崎太氏と佐々木理江氏でいずれも新人。梅村氏は敗れた。佐々木氏は元グラビアアイドルで、夫はボートレーサーという異色の経歴の持ち主として知られる。 

この結果に「現職を予備選にかける意味が分からない」「維新はどこを向いて政治をしているのか。あり得ない判断」など、党への批判が噴出した。

梅村氏を巡っては、かつて名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ人女性が亡くなった問題で、物議を醸す発言を参院法務委員会で行い、党員資格停止6カ月の処分を受けた。

1期生でありながら党代表選に出馬したこともあり、「党内では目障りな存在だった」(維新関係者)ようだ。 
 
つまり、「梅村氏を候補者にしないために予備選をした」(同)との見方は強く、それを裏付けるように、岩谷良平幹事長は予備選について「今回に限った措置」と発言した。

違和感を覚えた梅村氏は維新に三くだり半を突き付け参政党に移籍。比例代表で出馬した。

梅村氏は参政党公認で大阪選挙区から出馬している宮出千慧氏の応援にも入り、維新の牙城を崩しにかかっている。維新に対しては恨み骨髄といったところだ。 

参院選出馬に関し、ひと悶着あった点で山尾、梅村両氏と同じだが、自らが過ごした立憲民主党公認での比例代表への出馬を勝ち取ったのが、昨年の東京都知事選で「2番」にもなれなかった蓮舫氏だ。