「長嶋茂雄がいたから巨人は球界の盟主に君臨した」田淵、浩二、富田、星野、同世代の選手も憧れたミスターの素顔
2025.07.14
スポーツ
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ミスタープロ野球の長嶋茂雄氏が死去してから1カ月以上が経過した。スーパースターだけあって大々的に追悼特集が組まれたが、21年間に及ぶリハビリについてはあまり触れられていない。
ミスターのリハビリを追い続けたスポーツジャーナリスト・吉見健明氏による長嶋氏との秘話、リハビリの内情をお届けする。【長嶋リハビリ秘話 前編(1)】
その昔「野球選手になりたい」は「長嶋になりたい」だった
当時の多くの少年たちがそうだったように、「プロ野球選手になりたい」という夢はそのまま「長嶋になりたい」だった。
筆者は残念ながらプロ入りできるほどの選手にはなれなかったが、法政大学野球部で同期だった田淵幸一、山本浩二、富田勝の“法政三羽ガラス”や明治大学の星野仙一など生涯の友を得たのも野球があったからだ。
そして、同世代の彼らもまた長嶋が憧れだった。田淵や星野が巨人入りを熱望していたのは有名な話で、ドラフトの夜、巨人に指名されず狂ったように暴れる田淵を筆者がなだめようとして流血したことはよく覚えている。
星野からは指名の約束を守らなかった巨人への恨み節も聞いた。
この世代は第4回ドラフト会議(1968年)の対象だったが、彼らに限らず当時の有力選手たちのほぼ全員が巨人入りを希望していたため、ドラフトが生まれたといっても過言ではない。
長嶋がいたからこそ、巨人は球界の盟主に君臨し続けることができたのだ。
もっとも、あまりに強烈な光は陰も生む。親会社の読売グループを挙げたメディア戦略もあってプロ野球界は良くも悪くも巨人を中心に回るようになり、セ・パ間のリーグ格差も拡大。ドラフトでは密約や裏金が飛び交うようになった。
後に西武ライオンズや福岡ダイエーホークスで辣腕を振るった“球界の寝業師”根本陸夫が筆者にこうこぼしていたことがある。
「長嶋がいるから巨人に行きたがる選手は全国にわんさかいる。これをどうにかしないとウチでいい選手は取れないんだ」
プロ入りした田淵、浩二、富田、星野ら仲間の活躍を追いかけるため、大阪スポニチの記者になってからも、一番の目標は長嶋を取材することだった。
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