星野阪神「18年ぶり優勝」の影に長嶋茂雄さん 闘将による暗黒期からの改革舞台裏

阪神球団創設90周年。プロ野球界で長らく巨人と人気を二分してきた“西の雄”だ。その阪神の番記者として陰に陽に取材してきたのが、元スポーツニッポンの吉見健明氏。トップ屋記者として活躍した同氏が、知られざる阪神ベンチ裏事件簿の“取材メモ”を初公開する。
長嶋茂雄さんが監督主任を後押し
1985年の日本一を最後に優勝から遠ざかり、長い暗黒時代に入っていた阪神を復活させた功労者といえば、2002年シーズンから監督になった星野仙一だ。
選手としても監督としても中日ドラゴンズ一筋だった星野の監督就任は大きな衝撃だった。
当時、中日の監督を辞めたばかりの星野を久万俊二郎オーナーに推薦したのは前任監督の野村克也だが、もう一人、「球界を盛り上げるために阪神に行きなさい」と後押しをした人物がいる。
同じく巨人監督を’01年に退任した長嶋茂雄(6月3日死去)だ。
腹を括った星野は早速その剛腕を振るい始めた。
まず監督を引き受けるに当たって久万オーナーに直談判し、「ここまで低迷したのは、失礼ですがオーナー、すべてあなたの責任ですよ」と阪神球団の悪しき伝統となっていたお家騒動に釘を刺し、フロントと現場が一枚岩になることを求めた。
その一方で阪神を追われるようにトレードに出され、「戻りたいが、もう二度と阪神には戻れない。戻りたくもない」という複雑な立場にいた“ミスタータイガース”田淵幸一の打撃コーチ就任を決める。
星野は田淵がコーチ就任を断れば、阪神の監督も引き受けないつもりだった。
さらに、中日で二軍監督に就くことが決まっていた腹心の島野育夫をコーチとして招聘することを求めた。
当然ながら中日側も簡単に認めるはずはなく交渉はもつれたが、星野は中日の白井文吾オーナーや西川順之助球団社長に直談判して話をつけている。
星野は「俺は優勝して阪神ファンを喜ばせるために来たんや!」と、命を懸けて阪神再建に取り組むつもりだったのだ。
もっとも、あの野村ですら「自分では再建は不可能」とサジを投げた阪神の負け犬体質は簡単には変わらなかった。
就任1年目はスタートこそ好調だったものの、徐々に失速。夏場を前に不甲斐ない負けゲームが連続し、そして事件が起きた。
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