30代人妻が風俗嬢として働く理由 「実母と舅の駆け落ち」から始まった悪夢の連鎖

AIで生成したイメージ
神奈川県在住の田中喜美子さん(仮名・31歳)はコンビニでパートする傍ら、風俗嬢として勤務している。

目的はもちろんお金のためだが、2年前までは平凡な主婦だった彼女が大金を必要とするには複雑な理由があった。

「コトの発端は私の母親と舅(夫の父親)が駆け落ちしてしまったことでした」

貴美子さんは母子家庭育ち。「苦労していた母親を早く楽にして安心させてあげたい」と、6年前に当時勤めていた会社の上司の勧めで現在のご主人と見合い結婚している。

「今時お見合いなんて、と思われるかも知れませんが、女手ひとつで育ててくれた母への気兼ねもあって、ずっと男性とは無縁だった私は自分で結婚相手を探す自信がなかったんです。
上司の紹介なら間違いはないだろうし、実際会って見たら優しい人だったのですぐに結婚を決めました」

初めて両家が顔を合わせた時から、貴美子さんの母親・喜子さん(仮名・54歳)と舅の茂さん(仮名・59歳)は意気投合していたように見えたという。

「姑はいかにもカカア天下といった感じの人で、舅はそんな妻に振り回されているようなおとなしい人でした。
うちの母も物静かなタイプなのでお互い共通する何かを感じたのかも知れないですね」

親戚として交流するようになった喜子さんと茂さん。それまで無趣味だったという喜子さんは茂さんの影響で釣りに興味を持ち、2人で出かけるようになったという。

「姑は釣りに興味がなかったですし、自分の趣味に忙しかった人なので、舅とうちの母が一緒に出かけても気にする様子はありませんでした。
『あんなに何時間もボーッとしてるなんて、アナタも喜子さんもホントにモノ好きよねえ』と笑って舅を送り出していたくらいです」

喜子さんと茂さんの釣果を囲んで夕飯を共にするのが日課となっていたそうだが、そのためか2人が1年後に書置きを残して家出をしたときは、まさに「寝耳に水」だったという。