田中角栄とは「水と油だった」超エリートの宮澤喜一が72歳まで首相になれなかったワケ

「温厚だが、酒が入ると人が変わる」
「あいつは食えん。秘書官としては第一級でも、政治家じゃない。二度と一緒に酒を飲みたくない」と、宮澤喜一を評したのは田中角栄であった。
ために、歴代首相がこぞって宮澤を閣僚に起用したのに対し、田中内閣では一度も起用することはなかった。
2人の政治家は、まったくの水と油だったのである。
その意味で宮澤の自民党議員としての“立ち位置”は、異色と言っていい。
例えば、田中ならずともこれが「民主政治」とばかり、地元の陳情要求に応じて道路を直したり、橋を架けたりに全力投球する議員が多かったが、宮澤は「国会議員は世界のなかの日本を見詰めることに重点を置くべきで、そういうことは地元の県会議員などがやったらよろしい」と、一貫した姿勢で臨んだからである。
要するに“泥臭い”ことから距離を置く、往時の自民党議員としては稀有な存在であった。
そのうえで、自らがもとより東大法学部を首席で卒業、大蔵省(現・財務省)でもエリート中のエリートと謳われていたこともあってか、学歴偏重主義の意識が強かった。
ためか、尋常高等小学校卒の田中や、田中の盟友でもあった大平正芳とは、まったく馬が合わなかった。
大平は大蔵省の出身で、宮澤とは政治家として「宏池会」で同じ道を歩んだが、東大法卒にあらずして東京商科大学(現・一橋大学)卒。
宮澤からすれば「なんだ、東大ではないのか」という認識だったのだ。
古い「宏池会」担当記者が、こんな話をしてくれた。
「普段の宮澤は温厚だが、酒が入ると人が変わってしまう。酒癖の悪さはあまた知られたところで、大平が首相になったときなど『大平クンが総理・総裁とはなんとも滑稽な話だ』と言い放ち、これを耳にした大平が激怒して、以後、しばらく絶縁関係が続いた」
ために田中同様、大平もまた自らの内閣で、一度として宮澤を閣僚として使うことはなかったのである。
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