中居正広氏トラブルの争点は「守秘義務」「性暴力」 新弁護団に“法曹界のドン”の影?

食い違う「守秘義務」と「性暴力」の認識

中居氏が、トラブルになった元フジテレビ女性アナウンサーと示談した際の守秘義務を巡り、第三者委の調査の過程で「中居氏は当初、守秘義務解除に応じなかった」としている。 

これに対し中居氏側は「中居氏は当初、守秘義務解除を提案。6時間のヒアリングに誠実に応じたが、報告書にその内容がほとんど反映されていない」など事実誤認を指摘している。 

また、中居氏側は「性暴力」という表現も疑問視。世界保健機関(WHO)の「Sexual violence」の定義を、日本語の持つ凶暴な響き、イメージに留意することもなく「性暴力」という表現を使用していると批判。 

中居氏の代理人が本人から事情聴取を行った結果、「性暴力」の日本語から一般的に想起される暴力的、強制的な性的行為は確認できなかったことを主張している。 

「中居氏側は中居氏の人権救済のため、5月26日までにすべてのヒアリング記録と証拠の開示を請求。元女性アナは守秘義務解除を認めており、中居氏も守秘義務解除を提案していたなら、トラブルがあった日に中居氏と女性の間で何があったのかが、明らかになる可能性がある。
しかし5月22日、第三者委員会は『事実認定は適切であった』とする書面を公表した。第三者委員会はフジテレビが設置した組織。同社以外から証拠開示などを求められても応じる義務はありません」(芸能ライター) 

被害者の元女性アナはNEWSポストセブンの直撃にこう答えている。 

「私は第三者委員会から守秘義務解除を求められた際に、『こちらは大丈夫ですよ』と先に答えました。
ですが、第三者委員会の弁護士さんからは『先方は解除に応じないと言っている』 と言われたし、当時の相手方(中居氏)の弁護士さんからも『こちらは解除には応じない』と私の代理人弁護士を通じて、直接連絡を受けていました。
今回の反論は、これまで私が聞いていた内容とは違うので困惑しています…」 

中居氏の代理人弁護団の中には、大塚家具のお家騒動で奔走した長沢美智子弁護士がいる。