「今の腐りきった政権を倒すことが先決」小沢一郎が腰砕け野党に喝 石破茂との同門対決へ

7月20日に衆参ダブル選挙か

全国紙政治部記者はこう語る。

「小沢氏は党内に不信任案を出すよう求めています。立憲内は石破内閣に退陣されたくないとして、不信任案の提出に慎重ですが、世論はその思惑を見透かしており、最終的には不信任案を出すことになるでしょう。
他の野党は同調せざるを得ず、可決される公算は大きいです。可決されれば、石破首相は衆院解散で受けて立つ腹です」

今通常国会の会期末は6月22日だ。残りわずか約1カ月とあって、永田町は緊迫している。

22日が日曜日のため、20日の金曜日に不信任案が可決され、石破首相が衆院を解散、7月20日に衆参ダブル選挙という日程が飛び交っている。

また、7月20日に参院選投開票、7月27日に衆院選投開票という1週間ずらす案までささやかれている。

もっとも、衆院選と参院選が同時期に行われた場合、立憲は候補者を擁立できるのかという問題はある。

だが、小沢氏側近はこう語る。

「衆参双方の国政選挙で候補者を擁立できるだけの人材を抱えているのは、党内では小沢氏しかいません。自民相手に夏の政局を乗り切るために、野田氏も小沢氏を頼ることになるでしょう。
野田氏が代表になれたのは代表選で小沢グループが支援したためで、不義理だった泉健太前代表とは違い、野田氏はその恩を忘れることはないでしょう」

党内の主導権をよこせといわんばかりの言い草だが、これこそが小沢軍団の真骨頂と言える。

泉氏は2021年の代表選で、小沢グループの支援を受けて当選したが、代表になった途端、小沢氏と距離を置き、小沢グループを敵に回した。結果、昨年の代表選では再選できず、小沢氏と小沢グループは野田氏を支援した。

一方、自民内ではようやく「石破おろし」の動きが出てきた。

このことは石破首相が解散に踏み切る動機付けに十分なり得よう。

石破おろしの動きが拡大するのを阻止するには、解散して世論に信を問うしかないからだ。