「今の腐りきった政権を倒すことが先決」小沢一郎が腰砕け野党に喝 石破茂との同門対決へ

小沢一郎 (C)週刊実話Web
夏の参院選に向けて、各党が活動を活発化させる中、剛腕で鳴らす立憲民主党の小沢一郎総合選挙対策本部長代行が動き出した。

石破茂内閣に対する不信任決議案を出すよう党内に圧力をかけているのだ。狙うは衆参同日選と野党結集による「細川護熙政権」(1993年8月成立)の再来。石破首相は小沢氏の攻勢にどう立ち向かうのか。

共に田中角栄元首相を師と崇める同門対決の行方はいかに――。

「野党から内閣不信任決議案の声が上がらない」

5月13日夕の衆議院第二議員会館の多目的会議室。小沢氏が上機嫌な様子で姿を現すと、会場は拍手で沸いた。

ここで行われていたのは、小沢氏の支持者らでつくる「小沢一郎議員勝手連連絡会」主催の「政権交代を実現するシンポジウム」だ。

小沢氏はこう語り、怪気炎を上げた。

「野党から内閣不信任決議案(提出)の声が上がらない。この不思議な現象はどうなのか。深刻に考えなければならない。『国民の生活が第一』を実現するには政権を取らないとできない。
役人が作った法律を『野党の力で修正させた』と言って喜んでいるのがいるが、役人の手のひらに乗って喜んでいるような状況で天下なんか取れねえ!」少数与党の下、立憲も日本維新の会も国民民主党も与党にすり寄り、自らの党が掲げる政策を実現させようとしている。

腰砕けの状況を小沢氏は喝破したわけだ。

立憲からは「内閣支持率の低い石破首相で参院選を戦いたい」という声が公然と漏れ、野田佳彦代表は不信任案提出を明言しない。牙を抜かれた集団に、小沢氏は怒り心頭で、こうも述べた。

「我々は細川護熙政権をつくった。自民は社会党の首相を作ってまでして権力を奪った。そのくらいして権力を我々からもぎ取った。我々が本気にならなくて野党がどうして政権取れるかっていうんですよ。
今の野党の一番の問題は何か。政権を取ろうという志がないことだ。誰を(首相候補に)選ぶかは、誰だっていい。今の腐りきった政権を倒すことが先決だ」