タカアンドトシ結成30周年 北海道時代から大阪武者修行時代を振り返る「生放送で過激なことを言って失敗しました」

タカアンドトシ
「欧米か!」日本中を席巻したツッコミで一躍、売れっ子芸人の仲間入りを果たしたタカアンドトシ。このフレーズは2007年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた。
そんな彼らが今年、デビュー30年を迎えた。2月には『発見!タカトシランド presents コンビ結成30周年記念特番 タカトシ披露宴』(UHB)も北海道で放送されるなど、節目の年に、結成からの足跡を振り返ってもらった。

「新しい相方を探してたらトシが現れた」

──お二人は北海道の中学校で出会いコンビを結成したとのことですが、中学生が漫才コンビを組むのはあまり耳にしません。あらためて経緯を教えて下さい。
タカ「小学校のときからの友達と『アンバランス』っていう漫才コンビを組んでたんです。でも、中学校の学園祭に向けての練習をしていたのに、相方がバンドの練習を見に行ったりして態度が良くなかったんですよ。
ストレスが溜まったから、学祭が終わったときに『お前はもうクビだ!』って。それで解散したんです。新しい相方を探してたら、大仁田漫談を披露するトシが現れたんですよ」 

タカ
トシ「その前から俺はいたよ! 大仁田漫談ってコイツが言うんですけど、ただ大仁田厚がFMWを5万円の資金と電話線を引いて立ち上げたって事実を話しただけで、漫談でもなんでもないんですよ」
トシ
タカ「でも、アピールしてきてたよな。やる気ありそうだなと思って」

トシ「なんか俺が弟子入りしたみたいだな(笑)」

──関西圏なら分かりますが、北海道で漫才コンビを組むというのは珍しかったのでは?
タカ「30年前、北海道出身の芸人さんはポール牧さんくらいしかいなかったんで」 

トシ「極楽(とんぼ)の加藤(浩次)さんとか他にもいただろ! でも当時、北海道にはまだ生でお笑いを見る文化はなかったですね。
未だに吉本の劇場もないし、NSC(吉本総合芸能学院)にしてもまだ5期生くらいなんですよ」

タカ「当時、牧瀬里穂さんが好きで結婚したいと思ってたんです。そのためにはまず出会わないといけないじゃないですか。
テレビ局で働けば出会えると考えたけど、局員になるにはいい大学を出ないといけない。勉強できないと無理だなって。 
そんなとき、牧瀬さんがとんねるずさんとコントで共演しているのを番組で見て、将来お笑い芸人になろうと決めたんです」