北朝鮮兵「ウクライナ本土進軍」目前! 砲弾生産4倍増、ロシアへの軍需物資輸出が拡大中

GW明けミサイル発射は輸出用の性能点検?

いよいよ北朝鮮軍のウクライナ本土進軍が見えてきた。

5月8日に正恩氏立ち会いの下で発射された多連装ロケット砲と戦術弾道ミサイル『火星11型』は、ウクライナ戦を念頭に武器輸出に向けた性能の点検だった可能性が高い。

「今年は『国防科学発展及び武器体系開発5カ年計画』の最終年です。北朝鮮が新たに公開した3.5世代級の新型戦車にロシアからの技術移転があった可能性が指摘されています。
また、正恩氏はロシア戦勝節を前に砲弾や戦車を製造する複数の軍需工場を視察しています。労働新聞は、視察先の工場が砲弾生産を通常年の4倍、最高実績の2倍に引き上げたと報じました。
これは、ロシアへの軍需物資輸出をさらに拡大し、経済的見返りや自国軍へのロシアからの先端技術の確保、より密接な朝ロ技術協力を見据えた布石でしょう」(軍事アナリスト)

4月28日には、同25日に進水した新型5000トン駆逐艦『崔賢』の超音速巡航ミサイル、戦略巡航ミサイル、対空ミサイルの試験発射、さらに127ミリ艦上自動砲の試験射撃を行っている。

先の軍事アナリストは『崔賢』の艦上兵器には「ロシアからの技術移転が各所に見られる」と言う。

自国兵に未曽有の犠牲を強いる正恩氏だが、派兵には頭の痛い問題もある。

「兵士には十分な食事と大量の酒が振る舞われ、外国映画の鑑賞も許されている。飲みすぎ、見すぎはいいとしても西側文化に触れることは北朝鮮では死刑に値する。派兵兵士には、生き残って帰国したとしても過酷な思想再教育が待ち受けています」(同)

進むも地獄、退くも地獄。

「週刊実話」5月29日号より

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