北朝鮮兵「ウクライナ本土進軍」目前! 砲弾生産4倍増、ロシアへの軍需物資輸出が拡大中

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3大独裁者の揃い踏みは実現しなかった。

5月9日にロシアの首都モスクワで開催された『第2次世界大戦戦勝80周年記念式典』(対ドイツ戦勝記念日)には、ウクライナ侵攻後で最多となる20カ国規模の外国首脳が出席したが、そこに北朝鮮の金正恩総書記の姿はなかった。

「ロシアのプーチン大統領としては、ウクライナ侵攻への国際的な批判の中で、中国との関係強化を最重要視したという意図は明白です。何しろ中国は国連の常任理事国ですから、ロシア側に立って米英仏を封じ込めてもらわなければならない。
主賓である中国・習近平国家主席との会談に集中したいと思うのは当然で、いくら同盟国の北朝鮮といえどもギクシャクする中朝関係を計算すれば、むしろ邪魔でさえあったのです」(国際ジャーナリスト)

仲間外れにされた正恩氏にとっても、これは想定内の出来事だった。

「これまで正恩氏は多国間の外交場面に姿を見せたことはなく、外交では基本的に1対1の形式を好んでいます。今後、ロシアとの2国間首脳会談を通じた派兵&武器支援の見返りの最大化に軸足を置こうとするでしょう。
一部情報によると、本来支払われるべき対価が未納らしく、3月にショイグ安全保障会議書記が訪朝した折には、支払いの履行を強く要求しています。
一方のショイグ氏は正恩氏のロシア訪問を要請した。タイミングとしては、6月のプーチン大統領による平壌訪問1周年への返礼や、6月25日の朝鮮戦争開戦75周年、9月のウラジオストクでの東方経済フォーラムなどが挙げられる。
本格的なウクライナ本土進攻作戦が動き出し、朝ロ双方の利害が一致すれば、特定の記念日を介さずとも首脳会談が実施される可能性は十分にあります」(同)