「稲垣吾郎君はクラスメイトなのに話しちゃダメって…」学園祭クイーン・緒方かな子のアイドル時代と結婚後の現在

「無口だけど…私よりうまいんですよ(笑)」

――その後、グラビアアイドルとして活動し、歌手デビュー後は学園祭のクイーンと呼ばれるようになった。
緒方「1日に2ステ、3ステは当たり前でした。分刻みのスケジュールで、目が回るくらい忙しかったんです。1カ月で20校以上行くので、自分がどこにいるのかも分からない状態」

――クイーンと呼ばれることはどうだったんですか?
緒方「事務所の先輩の千堂あきほさんに比べて、私はダンスの覚えも悪くしょっちゅう間違えてました。MCではカッコよく『盛り上がってるぅ?』というのが言えず『みなさん、盛り上がってますか?』と敬語になっちゃったことも。
無我夢中で踊っていて、ステージから転落したこともあります。それでもマネージャーに怒られるのが怖くて這い上がり、根性で歌いきりました。あのときばかりは怒られませんでしたね(笑)」

――最近はコラムの仕事もされていますね。
緒方「10年以上にわたり、読売新聞の広島版で日常のことを書かせていただいてます。先日はある番組で夫とクルーズ旅行したことを書かせていただきました。夫婦水入らずは新婚旅行以来だったので、どうなることかと思ったのですが、すごく楽しかったです」

――何が不安だった?
緒方「無口な夫が楽しめるか、番組に迷惑をかけないか心配だったんです。ところが、食リポなんか私よりうまいんですよ(笑)。少食の私からすれば、お腹がいっぱいでも次々に食べてくれるので本当に助かりました」

――まさに“神って”見えたわけですね(笑)。
緒方「でも、次の旅のお仕事は、長女と一緒に行ってみたい! と思いましたね」

「週刊実話」5月8・15日号より

緒方かな子(おがた・かなこ)

1973年3月4日生まれ。1991年、17歳のときに中條かな子としてデビュー。夫の緒方孝市氏は現在、野球評論家として活躍。著書に絵本『ぼくのヒーロー』(ザメディアジョン)など。インスタグラム:kanako_ogata_  緒方の画集や絵が買えるサイトは https://yellow-web.stores.jp/