プーチン、習近平、金正恩がトップ会談か 5月の「対ナチス・ドイツ戦勝記念日」で実現する可能性

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プーチン大統領、習近平国家主席、金正恩総書記のトップ会談は実現するのか。

5月9日にロシアの首都モスクワにある赤の広場で『対ナチス・ドイツ戦勝80周年記念パレード』が盛大に行われる予定だ。

第2次世界大戦でナチス・ドイツの猛攻を受けた旧ソ連は、世界最大の約2700万人もの死者を出した。

そのためこの日は毎年、絶好のプロパガンダとして独ソ戦の勝利を祝っている。

ウクライナの極右「アゾフ大隊」のネオナチの過去を攻撃材料にして、ロシアはウクライナに攻め込んだ。

ロシアにとってナチズムは戦争開始の口実にさえなるのである。

この日、モスクワに3者揃い踏みとなれば、これはスターリン(ソ連)、毛沢東(中国)、金日成(北朝鮮)という前世紀の冷戦初期の風景の再現となるだろう。

「今回の戦勝80周年は、10年前の70周年に続き、習国家主席の参加が決まっています。加えて、ロシア隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領の参加は当然ありでしょう。しかし、ウクライナ戦争の真っ最中に挙行されるため、日本を含め西側諸国の首脳は誰も行かない(2005年の戦勝60周年には当時の小泉純一郎首相が参加)。
そこでもう1人のVIPの参加が注目されているのです。ロシアの盟友となった北朝鮮の金総書記です。正恩氏のモスクワ行きは悲願とも言えるのです」(外交関係者)

昨年6月にプーチン大統領が北朝鮮の首都である平壌を訪問して、事実上の軍事同盟にあたる「ロ朝包括的戦略パートナーシップ条約」を締結した。

それ以前から北朝鮮は大量の武器をロシアに送っていたが、この条約に基づいて、昨年末には1万人を超える朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士をウクライナ戦争に送り込んでいる。

「以前、北朝鮮は書簡などでプーチン氏を『閣下』と呼んでいましたが、最近は『同志』と呼び、そこからも両国の関係性が大きく変わったことが窺い知れます」(北朝鮮ウォッチャー)