“大谷プロパガンダ”でリアルワールドシリーズ実現か 孫正義氏ホワイトハウス訪問の土産は「クラブ世界王者決定戦」

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ドジャースのホワイトハウス訪問で、大谷翔平がトランプ大統領から破格の歓迎を受けた。仕掛け人はイーロン・マスク氏に代わり、大統領顧問団入りが噂される孫正義氏だ。悲願の「リアルワールドシリーズ」実現に最強の「大谷カード」を切った――。

ヤンキースファンのトランプ大統領だが…

米大統領がMLBやNFLの優勝チームをホワイトハウスに招待するのは、伝統行事。それでも全米が驚いたのは、トランプ大統領の大谷翔平に対する下にも置かない歓待だ。

トランプ氏は、ワールドシリーズでドジャースに敗れたヤンキースの熱烈なファン。しかし、そんなことはおくびにも出さず、ショーマンの本領を全開…。

ドジャースのオーナーであるマーク・ウォルター氏、デーブ・ロバーツ監督、大谷、ムーキー・ベッツ、クレイトン・カーショー、山本由伸…ドジャースのスター軍団がずらりステージに並ぶ中、大統領の視線は大谷に集中した。

「スペシャルなゲストを迎えることができ光栄だ。MLBの歴史の中で初めて1シーズンに50本塁打と50盗塁を達成し、満場一致でナ・リーグMVPに選ばれたショーヘイ・オオタニだ」

そう切り出すと、演壇を降りて大谷のもとに歩み寄り、「ムービースターのように輝いている。彼には未来がある」と大統領顧問団の各長官、米議会首脳に拍手を求めた。

トランプ関税で世界各国との関係がギクシャクする中、これほど大仰に大谷をもてなしたのは、理由がある。

「反アジア的」「反中米的」なイメージ改善だ。

アメリカ国内には日本、韓国、台湾、メキシコ、プエルトリコ、ベネズエラ、キューバ、パナマ系の有権者が一定数いるが、その多くが反トランプ。

そんな彼らも大谷の持つ清潔感、謙虚でありながら華やかさを備える品格を評価している。

「上下両院を改選する2026年の中間選挙をにらみ、トランプ氏は大谷との良好な関係をアピールし、取り込みを図っている。この戦術をトランプ氏に進言し、根回ししたのが孫正義氏(ソフトバンクグループ会長)。念願とするリアルワールドシリーズ実現の切り札『大谷カード』だ」(共和党の選挙参謀)