“玉木首相”夏の参院選後に誕生か 自民党内にも広がる消費税減税を求める声

石破茂 (C)週刊実話Web
国会では2025年度予算が無事成立し、与野各党は夏の参院選に向け臨戦態勢に入った。

自民党内は「石破首相では惨敗する」(参院議員)との悲鳴が溢れ、禁断の消費税減税を求める声が噴出。石破首相は検討に着手した。

消費減税は国民民主党も掲げており、自民、公明、国民民主の3党連立の動きが再浮上しそうだ。立憲民主党は消費減税を巡り党内が割れ分裂含みに――。

党内からも「消費税を下げる。廃止も含めて考え直すべきだ」

「国民の感覚からかけ離れたということは、率直に認めなければなりません。自分を見失っておったところがあるのかもしれません」

石破茂首相は予算成立を受けて4月1日に行った記者会見で商品券配布問題についてこう語り謝罪した。

だが、ある自民幹部は「参院選を前に『自分を見失っていた』で済まされる問題か!」と怒り心頭だ。

インパクトのある政策を打ち出し、世論を引きつけるしかないというのが党内の共通認識と言える。

そこで浮上しているのが消費税減税だ。党内で武闘派として知られる西田昌司参院議員は「物価高で国民生活は打撃を受けている。消費税を下げる。廃止も含めて考え直すべきだ。代わりに法人税を上げるべきだ」と自身のYouTubeチャンネルでそう語った。

「廃止」にまで踏み込むとは驚くばかりだが、それほど自民の参院選は厳しいということだ。

西田氏は改選組で選挙区は京都(改選数2)。自民、立憲、日本維新の会、れいわ新選組、共産党など6党がすでに候補者の擁立を決めており、大混戦模様となっている。

国民民主も擁立に前向きで、野党に2議席とも持っていかれる可能性がある。

もちろん、危機的状況なのは西田氏だけではない。このため石破首相は政府内に消費税減税について検討を指示した。