1970年の「田淵幸一血みどろ頭部死球」一部始終 阪神ベンチ裏事件簿の取材メモを初公開

阪神球団創設90周年。プロ野球界で長らく巨人と人気を二分してきた“西の雄”だ。その阪神の番記者として陰に陽に取材してきたのが元スポーツニッポンの吉見健明氏。トップ屋記者として活躍した同氏が、知られざる阪神ベンチ裏事件簿の“取材メモ”を初公開する。
ミスタータイガース・田淵幸一
90年の歴史を持つ阪神の選手でファンから「ミスタータイガース」の愛称で呼ばれた選手は数えるほどしかいない。
その1人である田淵幸一は筆者にとっても特別な存在だ。
本誌では何度か書いてきたように、筆者は田淵と法政一高、法政大学野球部の同期で、法政一高時代はポジションも同じキャッチャーだった。
もちろん、長嶋茂雄の東京六大学の本塁打記録を更新するなど当時からスターの田淵とはライバルですらなかったが、だからこそ唯一無二の仲間として付き合うようになった。
多くの同期がプロ入りする中、田淵もドラフト1位で阪神に入団し1年目(1969年)から新人の球団記録となる22本塁打を放って新人王に輝いた。
一方の筆者は関東の信用金庫に入社して野球とは無縁の人生を送るつもりでいたが、そんな仲間たちの姿に刺激を受け、銀行を辞めて大阪日日新聞の記者として働き始めた。
当然、田淵の取材を期待されての採用で、ライバル紙からもうらやましがられた。
田淵は2年目のシーズンも絶好調で8月には20本に到達するなど本塁打を量産。チームも首位巨人に3ゲーム差まで迫っており、そんな中で迎えた広島とのデーゲーム(’70年8月26日、甲子園球場)で事件は起きた。
第1打席は左肘への死球。そして続く第2打席目、広島の外木場義郎が投じた1球は田淵の左こめかみを直撃した。
この頃の広島はセ・リーグでも屈指の荒くれたチームだった。
時代は異なるが、捕手の達川光男は引退後に死球のサインがあったことを告白していた。
筆者も広島ベンチからハッキリ「当てろ!」という指令が出ていたことを確認している。
絶好調の相手選手には狙って死球を当てて勢いを殺すような作戦は日常茶飯事で、特に標的になりやすかったのが活躍しているルーキー、つまり田淵だった。
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