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女性アスリートの「性的画像」掲載でアダルトサイト運営者が初摘発!

女性アスリートの「性的画像」掲載でアダルトサイト運営者が初摘発!
(画像)Krakenimages.com / shutterstock

「丸見え放送事故!」などの下世話なコメントをつけて、自身が運営するアダルトサイトに女性アスリートの画像を無断転載したとして、男が逮捕された。

5月11日、著作権法違反容疑で警視庁保安課に逮捕されたのは、京都府精華町の小山幸祐容疑者(37)。2019年5月、テレビ放映された女性アスリートの画像39枚を転載した疑いが持たれている。

「小山容疑者はウェブデザイナーをしていましたが、10年ほど前からアダルトサイトを開設し、そこに広告を掲載することで利益を上げていた。現在では9つのサイトを運営しており、この10年で1億2000万円以上を売り上げていたとみられます」(捜査関係者)

ここ数年は体操選手のレオタード姿や競泳選手の水着姿、陸上選手のヘソ出しルックなどの画像に、性的興奮を誘うコメントを付けて人気を集めていたという。

東京オリンピック直前に“一罰百戒”

アスリートの写真や動画を巡っては、日本オリンピック委員会(JOC)などスポーツ関係7団体が、昨年11月、競技会場における性的な目的での盗撮に加え、SNSなどで淫らなコメントを付けて投稿、拡散されることが相次いでいるとして、被害防止を訴える声明を発表している。

同時にJOCのホームページに情報提供フォームを設けたところ、現在までに約1000件の被害情報が寄せられたという。各競技団体は競技会場の見回りを強化した上、無許可での撮影を禁止するなどの対策をしているが、被害は後を絶たない。

今回適用された著作権法違反は、著作権、出版権、著作隣接権の侵害を10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金と定めており、意外と罪が重い。

小山容疑者は京都の一軒家で悠々と一人暮らし。逮捕前の事情聴取では「悪いこととは知っていましたが、捕まるとは思いませんでした」と話し、肩を落としていたという。

法曹関係者は、東京オリンピックを控えて「一罰百戒」の意味が大きいと指摘している。
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