岡村和真、村上宗隆のMLB移籍に黄信号! トランプ大統領「NPB選手流入で関税検討」大号令

MLB移籍予備軍には痛恨の措置

村上、岡本のメジャー挑戦は、ぎりぎりセーフの可能性もあるが、後ろにはMLB移籍予備軍がゴロゴロ控える。

髙橋宏斗(中日)、戸郷翔征(巨人)、才木浩人(阪神)、今井達也(西武)、平良海馬(同)、宮城大弥(オリックス)、早川隆久(楽天)…いずれもNPBでもエース級として活躍しており、彼らを随時チェックしているメジャーのスカウトも困惑している。FA権獲得まで先送りの可能性があるからだ。

トランプ大統領は、なにも日本人選手の米球界入りに断固反対しているわけではない。

むしろ、広告スポンサーやMLB観戦客を米国に呼び込む日本人選手は歓迎。蜜月関係にある孫正義氏が、ソフトバンクのオーナーであることも承知してもいる。

ただ、トランプ大統領がどうしても許せないのが、米国側を食い物にしてきたPS移籍に伴う譲渡金だ。

山本由伸(約72億円)、前田健太(約23億円)、田中将大(約21億円)…これまでの一方的な搾取に「次は我々の番だ」と切り返したのが「関税」。そこには「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」の思いが込められている。

そんな動きを察知し、一足先に行動したのが昨春、岩手・花巻東高校を卒業し、秋に超名門の米スタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎内野手であり、東京・桐朋高を今春卒業し、MLBのアスレチックスとマイナー契約した森井翔太郎内野手だ。

この直接MLB入りを目指すルートこそ、トランプ氏が描く「アメリカでつくられた製品」、関税除外対象選手だ。

NPBは、あくまでMLBの部品供給先という見立てなのだろうが、プロ野球への関税はどこまで本気なのか。

「週刊実話」3月27日号より一部内容を変更