東日本大震災の震源・日本海溝が再始動…高まる「首都直下地震」「南海トラフ巨大地震」発生の可能性

画像はAIで生成したイメージ
東日本大震災の発生から3月11日で丸14年を迎えたが、震源となった日本海溝は、「次なる地震」へ向けて動き始めていることが最新の研究で判明している。

日本海溝に潜り込む陸側の北米プレートが西に移動し、ひずみが徐々にではあるがたまり始めているからだ。

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さらに、千葉県東方沖の日本海溝には東日本大震災の割れ残りが存在するため、今では遠からず巨大地震が起こる可能性さえ指摘されているのだ。

事実、東北大の日野亮太教授はこう語る。

「(日本海溝の)プレートが次の地震の準備を始めているような動きをしている」

また、サイエンスライターは次のように指摘している。

「陸側のプレートにひずみがたまって、それを解放するときに地震は起こります。その意味では次の巨大地震が起きるのは、まだ数十年先の話です。ただ日本海溝の北と南には割れ残りの部分があり、それが動く可能性もある。これが怖いんです」

東日本大震災で破壊された断層は、岩手県南部から茨城県沖北部まで500キロ以上に及んでいるが、その南の端の割れ残りが動くと、関東地方に甚大な影響を及ぼす可能性があるのだ。

「千葉県が2016年に発表した被害想定によると、この割れ残りが動いた場合、最大でM(マグニチュード)8.2の地震になるそうです。最大8.8メートルの津波が銚子市を襲い、建物の全壊は約2900棟、半壊が約6700棟。死者は最大約5600人も出ると想定されているのです」(同)

実際、千葉県東方沖では1677年にも津波を伴う巨大地震が発生している。

「千葉から茨城沖には、数百年に1回のペースで巨大地震が発生し、津波が押し寄せていた可能性がある。千葉県匝瑳市と山武市で採掘調査を行った結果、海で生息する有孔虫の化石が含まれている砂の層が発見されたそうです。砂は当時の地表面を削りながら堆積していたため、津波で陸上に運ばれたとみられているのです」(同)