追悼・吉田義男さん 元スポニチ敏腕記者が“幻の田淵タイガース構想”を初公開
2025.02.19
スポーツ

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2月3日早朝、阪神タイガースを初の日本一に導いた吉田義男氏が脳梗塞で亡くなった。91歳。この訃報を聞いて真っ先に私の頭に浮かんだのは、兵庫県宝塚市にある吉田氏の自宅応接間で聞いた話だった。その内容は私にとって衝撃的なものだった――。
日本一を達成した1985年、私はスポーツニッポンの阪神担当で、スポニチは幹事社だった。シーズンオフに入り吉田監督を単独取材したいため、私は吉田宅のインターホンを押した。
当時の吉田監督はスポニチ嫌いだった。吉田監督が在宅でも居留守を使われるか、取材拒否されても不思議ではない。それを覚悟の上でトライしたのだ。デスクには直撃取材を内緒にしていた。独自の判断でダメ元だったからだ。
ところが、私の思惑は良い方に外れたのである。何と、吉田監督は私を応接間に招き入れてくれたのだ。望み通りサシで吉田監督と話せたのである。
「スポニチさんには現役時代から痛い目に遭わされました」
初めに私はこう切り出した。
「阪神タイガースの日本一の取材ができて幸せでした。記者として貴重な体験になりました」
すると、吉田監督からは「スポニチさんには現役時代から痛い目に遭わされましたから、また足を引っ張りに来たのかと思いましたよ」と笑みを浮かべながらも“嫌み”な言葉が返ってきた。
偶然にも、まだ新人1年目だった私がスポニチで南海ホークス担当になった際、野村克也監督に最初に浴びせられたセリフと同じだった。
吉田監督との単独取材では、日本一を成し遂げた監督としての感想を一通り語ってくれた。そうこうしているうちに吉田監督の自宅に出前の寿司が届けられた。ちょうど昼前だったから私のために寿司をとってくれたのだ。
「ええ? あのドケチといわれた吉田監督が寿司をご馳走してくれるんだ。これこそニュースだ」と心の中で呟いたものだ。
そればかりではなかった。寿司を食べながら余談を続けてくれたのだ。そこで吉田監督が思わぬ情報を口にしたのである。
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